2月1日『神様ゲーム』(麻耶雄嵩)
ブログ。
誰が見ているかもわからない、この公にされた空間でいかに個人をさらけ出せるかの場です。(たぶん違う)
私はここでかなり「個人」がさらけ出せる(趣味がばれるとでも言いましょうか)、読書のメモ等をしていきたいと思います。これを読んでいるであろうフォロワーどなたかの、主観ではありますが面白い小説、漫画を読むお手伝いをできたらなという次第です。
2018年の目標はずばり「ミステリをたくさん読む」でございます。
去年の後半からちまちまと読み続けてはいたものの未だに私は初心者、いえ初心者にもなれてないニワカ同然のレベルです。界隈が界隈ならぶったたかれてること請け合いです。炎上してます。
読むだけなら勝手に読めよ、とまあそんな感じなんですけれども。面白いものを読んだ時には誰かに共有したくなる、これは万国共通の思いであります。去年ひしひしと感じたそれを今年はブログという形で発散できればいいなと考えております。
さて。
今回は第一回ですので、去年読んだ中で一番印象に残っているものを挙げたいと思います。
あらすじは
神降市に勃発した連続猫殺し事件。芳雄憧れの同級生ミチルの愛猫も殺された。町が騒然とするなか、謎の転校生・鈴木太郎が犯人を瞬時に言い当てる。鈴木は自称「神様」で、世の中のことは全てお見通しだというのだ。鈴木の予言通り起こる殺人事件。芳雄は転校生を信じるべきか、疑うべきか。神様シリーズ第一作。
のような感じです。引用元は講談社文庫の裏のあらすじから。
驚くべきことにこれは児童書と銘打って書き下ろされた一冊なのです。ですのでページ数は214とコンパクト。語り部である主人公が小学生なので小難しくなくさらっと読めて圧倒的お手軽感。麻耶雄嵩を読み始めるにあたってぴったりな一冊だと言えるでしょう。
では何が印象に残るか。
さきほど「驚くべきことに」と述べましたがまさにそれにつきます。これは児童書なのか?という中盤からの展開、内容、オチ。思わず「は?」の一言が口をついてしまうような読後感はやみつきキャベツなみの中毒症状になること間違いなしです。本当に読みやすいのです。本当に読みやすいのですが、最後には何が起こった?という混乱が私たちを襲います。
中盤以降、ドロドロしてるな、これ子供読んでいいやつなのか、みたいなことを思っていた気もしますが、ラスト数行でそんな感情はどうでもよくなってしまいます。これが本当なら、あれは実はこうで、いやあれもこうだし、となって絶対にあなたは読み返します。
「神様」というミステリにおけるかなり卑怯といいますか、そんな役柄が登場しますのでおそらくミステリファンにはなんだこれ、という感想を持つ方もいらっしゃるかもしれません。
それはおそらく「神様」という万能の存在がミステリにおいて許されるのか否かという問題に発展するのでしょう。めんどくさいので省略します。麻耶雄嵩にそんな話は通用しません。詳しくはメルカトルシリーズを~~~~~~~~チェックだ。
というわけです。(?)
いろいろ書きましたが、面白いから読んでくださいとまあそうなるわけですね、ハイ。
まだ読んでなかったのかよ、ニワカどころじゃねーぞって言われるの覚悟で初心者マーク引っ提げてメモしていきたいと思います。誰だって最初はハジメテなんだぜ!